日本消費者協会のデータによるとお葬式費用の全国平均金額が236.6万円となっています。
これはあくまでも最高額ではなく、平均の金額であり、残念ながら「お葬式にはお金がかかる」という現実を表しているのです。
「葬儀一式○○円」「祭壇料を無料にします」「○○%OFFです」などは、最近よく見かける激安葬儀社の広告での決まり文句ですが、データを見れば一目瞭然。
本当に安いのなら上記のような数字が出るはずありません。
まず、お葬式の費用を考える場合、一般の方がお考えになる総額というのは、お通夜と葬儀の二日間にかかるすべての費用のことです。
ところが、多くの葬儀社は、二日間にかかる自社の取分のことを考えているのです。お葬式には葬儀社だけへの支払いではすみません。それ以外の支払先もあるのです。悪質な葬儀社は「うちは少ないご負担で・・・」と、平気でお客様に伝えています。
また、これまで「普通でお願いします。」というお客様からのご要望に対して、葬儀社が作り上げてきた平均金額であるという説明をされている方もいらっしゃいます。
ただし、この説明はあまりにも一方的な見方での説明ですので説得力にかけています。
できる範囲とはいえ少しでも費用をかけることで、故人に対する敬意の念を表そうとすることが悪いわけではありません。問題なのは、そのような気持ちを逆手にとって少しでも高額な物品を売りつけようとする葬儀社であって、そういった葬儀社が多いということです。
現実には、お葬式にはお金がかかります。
「やっぱりお金がかかるのか。」とあなたは落胆されたのかもしれませんが、きちんとしたお葬式の仕組みをお知りになればお分かりいただけると思います。
なぜお葬式にはお金がかかるのかご説明いたします。
まず、お葬式には人が集まるから、式場の大きさや駐車場のことが気になるし、またテント設備や粗供養がたくさん必要になってきます。
もちろん、全て有料になります。
つまりあなたの希望というより、何人集まってくれたかに左右されてしまうということです。
葬儀に集まる方は、今でこそ少なくなってきました。
会葬者で約100人前後。ご親族が約30人前後程度です。しかし、少なくなったとはいえ、それでもこれだけの方が二日間の儀式に参加しているのですから、費用がかかるのは当然です。
また、ひとつのお葬式を行うにあたり、葬儀社・料理屋さん・花屋さん・酒屋さん・供養屋さん・テント会社・写真屋さん・タクシー会社・バス会社・火葬場、そして宗教者。
たくさんの会社や人が関わっているのが、おわかりいただけると思います。
しかし、お金がかかるといっても、その方それぞれにあった適正な金額というものがあるのです。要は、お金のかかり方を知っておく必要があるわけです。
お葬式の費用を安く抑えるには葬儀社まかせにしないで、あなた自身で必要・不必要を選んでいかなくてはなりません。
では、葬儀を低価格にする方法をお伝えします。
@『会葬者を減らす』
会葬者が多いため食べ物や粗供養がたくさん必要になりお金がかかるなら、会葬者を減らせばそういった費用を抑えることが可能になります。
つまり訃報の連絡を限定するだけでかなりの費用を圧縮できることになります。
A『町内会の会館を利用すれば・・・』
町内会の会館は、民間式場に比べると使用料が安いですし、お住まいの近くにあるので、ご近所の方用に送迎バスなどを出す必要がありません。民間の式場はスペースが広いので会葬者が多い場合でも屋外のテントは不必要ですが、町内会の会館は狭いぶんテントが必要となります。しかし、町内会の会館は民間式場に比べると使用料が安いですし、お住まいの近くにあるので、ご近所の方用の送迎バスなどは不必要です。また、式場の大きさに見合う祭壇となると、広い民間式場の場合かなりの出費となります。総合的にふまえると、町内会の会館の方が費用を抑えることができるのです。
B『葬儀を行わない方法』
もしものとき、誰にも知らせず火葬だけを行います。
そうすれば、お棺・寝台車・病院のお迎えから最後のお骨上げまでトータルにお世話する葬儀社の人件費・火葬料金だけで、約十万円程度で済みます。
あとは人数によって左右される料理や供養などの費用をお考えいただきながら、式場や祭壇などの費用をご自分のご予算に照らし合わせて決定していけば、より納得のいく葬儀をすることができるのです。
お葬式にかかる費用を認識いただき、万が一の際に備えて下さい。
ご質問やご相談は、無料です。当センターをお気軽にご利用下さい。